2005年度(平成17年)

2005.9.1 〜2006.8.31

第16回定時総会12月12日(月)

場所:沖縄ハーバービューホテル
14:00~14:50 定時総会
15:00~17:00 ラウンドテーブル
        「 歴史ロマンを語る!~いまよみがえる与那国海底遺跡~」
17:10~18:30 懇親パーティー

那覇空港滑走路増設に向けて調査

観光立県を標榜する沖縄県の玄関口である那覇空港の拡充整備は、沖縄県全体の重要な課題となっている。行政主導では10年以上もの期間がかかるとされるが、民間側から支援することで早期実現を図る。この調査をふまえ、早期実現に向けた促進案の提言を、国や県に対して行うこととした。

また、本年度の新規事業として「那覇空港滑走路増設促進に関する調査」を南西地域産業活性化センターに委託した。定時総会では、この委託調査についての日程を確認した。

電子マネー普及を支援

2000年代に入り、全国的に電子マネーの導入が進むなか、沖縄県でも電子マネーサービスを普及させようという動きが出ている。そこで沖縄懇話会でも、2005(平成17)年10月28日に沖縄側が幹事会にて意見交換会を行った。金融力を活用した沖縄経済活性化プロジェクトを推進する三団体(沖縄金融特区電子マネーコンソーシアム、沖縄事業再生研究会、琉球大学)に630万円の支援金を贈呈した。

2005(平成17)年12月13日沖縄タイムス(経済面)

ラウンドテーブル

「歴史ロマンを語る!~いまよみがえる与那国海底遺跡~」

作家のグラハム・ハンコック氏が基調講演を行い、「与那国海底遺跡は人工的に作られたもの。歴史家が知らない、失われた文明だ」と述べた。

パネルディスカッションにはハンコック氏のほかに、SF作家の荒俣宏氏、琉球大学教授の木村政昭氏、エッセイストのゆたかはじめ氏が登壇。木村氏は、最近の調査で刻印のある石板などが発見されたことを報告。「人工か自然かはまだ分からないが、県や国がまず保護・保全すべき」と促した。また、ユネスコが水中文化遺産リストに登録することを検討していることも明らかにし、会場が沸いた。荒俣氏は「海底遺跡を含む、ミステリー遺産を解明する必要がある。どういう文明に位置付けられるのか、妄想が膨らむ」と発言。ゆたか氏は「これを観光に活かさない手はない。海中展望台やアクリル製のトンネルをつくれないか」と、観光資源としての可能性に期待した。

フロアからも、「与那国の海底遺跡は、歴史ロマンを感じるとともに、積極的に活用していくべき」との発言が上がっていた。

  • 木村政昭氏

    パネルディスカッションに登壇した木村政昭氏。

  • 荒俣宏氏

    同じく荒俣宏氏。

  • ゆたかはじめ氏

    同じくゆたかはじめ氏。

  • グラハム・ハンコック氏

    基調講演を行うグラハム・ハンコック氏。

中山素平氏、逝去
2005(平成17)年11 月19 日、本会最高顧問である中山素平氏(国際大学振興会特別顧問)が99 歳で逝去。日本興業銀行(みずほフィナンシャルグループに再編)元頭取の中山氏は、「財界の鞍馬天狗」と称され、戦後日本の経済を牽引する財界人であった。「本土の人が沖縄のために協力しよう」と、沖縄振興を支援する本会の設立に尽力し、後進を指導。本年度の総会では中山氏を悼み、出席者全員で黙とうを捧げた。

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