2013年度(平成25年)

2013.9.1 〜2014.8.31

第24回定時総会12月16日(月)

場所: ANA クラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー
14:00 ~ 14:50 定時総会
15:00 ~ 17:00 ラウンドテーブル
         「沖縄大交易時代の幕開け ~日本とアジアのビジネス拠点へ~」
17:10 ~ 18:30 懇親パーティー

ラウンドテーブル

「沖縄大交易時代の幕開け ~日本とアジアのビジネス拠点へ~」

基調講演は「沖縄経済の活性化と発展 切り札はこれだ!」と題し、石積忠夫氏(リードエグジビションジャパン代表取締役社長、一般社団法人日本展示会協会会長)が行った。石積氏は「沖縄活性化の切り札は見本市都市の実現にある」とし、大規模な見本市を開催した時の経済効果を試算。沖縄の魅力と地理的優位性から「アジア全域を対象にした国際見本市の開催が可能だ」と述べ、大規模施設の建設を急ぐべきと提言した。

パネルディスカッションでは石積氏、木川眞氏(ヤマトホールディングス代表取締役社長兼ヤマト運輸会長)、フランキー・ウー氏(味珍味有限公司会長)、中村富安氏(日本貿易振興機構理事)、小嶺淳氏(沖縄県商工労働部部長)が登壇。コーディネーターは草柳悟堂氏(琉球朝日放送キャスター)が務めた。

ウー氏は和食がユネスコ無形文化遺産に登録が決定したことから、「世界中の人が日本食に興味を持っている。食の大交易会を継続開催してほしい」と、バイヤーとしての意見を述べた。木川氏は「食だけでなく、工業製品の貿易会を目指すべき」と発言。中村氏は沖縄大交易会への課題として展示スペースの充実を挙げた。小嶺氏は展示会場について「ハコモノについて、MICE施設と別物とするかは、県でも考えていく。設置後は稼働率を高める努力をしたい」と意欲を示した。

ラウンドテーブルの様子。写真提供:沖縄タイムス社(2013/平成25年12月17日経済面)

ラウンドテーブルの様子。写真提供:沖縄タイムス社(2013/平成25年12月17日経済面)

軌跡沖縄大交易会プレ交易会開催

海外販路開拓に手ごたえを感じた企業も多かった。写真提供:沖縄タイムス社(2013/平成25年11月16日経済面)

海外販路開拓に手ごたえを感じた企業も多かった。
写真提供:沖縄タイムス社(2013/平成25年11月16日経済面)

2013( 平成25)年11月14日・15日の2日間、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで沖縄大交易会プレ交易会が開催された。主催は沖縄懇話会と県で、国内外102社のバイヤーが参加し、国内131社が出展した。

ロワジールホテル&スパタワー那覇で開催された前夜祭には、関係者ら約500人が参加。フードショーを兼ね、出展企業提供の食材でシェフが作った料理に舌鼓を打った。

初日には「沖縄発アジア―物流拠点としての沖縄の展望」と題したシンポジウムを開催。那覇空港ハブを活用しアジアへの翌日配送を展開するヤマト運輸の梅津克彦氏(グローバル事業推進部長)は「日本の農産品や技術をアジアに紹介していきたい」と意気込みを語った。

 
2013(平成25)年11月15日 沖縄タイムス(経済面)

2013(平成25)年11月15日 沖縄タイムス(経済面)

商談会では、もずくを使ったドレッシングや醤油、シークヮーサー、黒糖の加工品など沖縄県産品への注目度が高かった。試飲や試食と合わせ、食品を活用したメニューも提案し、海外のバイヤーにも積極的に沖縄県産品の魅力を説明。

出展者からは「バイヤーからの商品に対する評価も良く、手応えがあった」「商談が成立した」と海外販路拡大への希望の声があがった一方、バイヤーからは「価格帯の低いスーパーか高級志向の百貨店か、売り先の絞り込みができていないメーカーが多い」「他の商品との差別化を図るべき」「展示スペースを広くしてほしい」などの指摘も。

次年度以降の大交易会でクリアしていくべき課題も見え、試験的な開催としては概ね成功だったと言えるだろう。

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