沖縄懇話会30周年記念誌
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38沖縄の観光客(年間入域者数)が1,000万人に達しました。30年前は200万人だったことを思えば、大きな変化です。世界の多くの人々が沖縄に目を向けるようになった証ですよ。沖縄懇話会ができて、沖縄と本土との交流が進み双方の人脈がつながりました。内向きだった沖縄の経済界が積極的な提言をされるようになりました。沖縄懇話会を通じて啓発された経営者、沖縄の発展を思う先輩を見て、刺激された方が増えたように感じています。今日の沖縄があるのは、そうした積み重ねがあったからだと思います。その意味で、沖縄懇話会が沖縄の経済成長を陰で支えたとも言えるでしょう。全国各地に経済団体はありますが、これほど中央と密接につながり、一体となって活動している例はないと思います。これだけ意義のある取り組みを、世の中の人達にもっと知ってほしい。この30年の積み重ねは過去のものでなく、未来につながる歴史だと思います。沖縄懇話会には数々の成果を上げてきたという実績がある反面、残念ながら沖縄と本土との格差はまだ大きいという現実もあります。自立型の経済を確立して、さらなる発展をめざし、沖縄と本土一体で取り組む必要があるでしょう。沖縄は琉球王朝の時代から、日本とアジアの懸け橋となってきた。その歴史を受け継ぎ「アジア経済戦略構想」といった施策を実行に移すべき時に来ていると思います。例えば、沖縄をさまざまな新分野の社会実装に向けた実証実験を行う特区「出島」として活用し、県外のみならず、アジア各地の人材や技術・サービスを官民一体で誘致してはどうかと思う。沖縄は企業の開業率が全国でもトップだと聞いています。市場の規模感も実証実験にちょうど良いでしょう。国内だけでなくアジアにも積極的にPRすることで、アジアの新技術やサービスの実証実験を沖縄に取り込むことができれば、アジアの人材、経済成長の牽引役になることも期待できます。年間1000万人が訪れる観光地となった今、富裕層を取り込む長期滞在型リゾート地としてハワイ以上の地位を追求することが、沖縄の更なる発展につながるのではないかと思います。沖縄にはアジア随一の自然と独特の文化、沖縄流の“おもてなしの心”が――沖縄懇話会が沖縄経済に果たした役割をどのように感じておられますか?また、懇話会に関わられてきた中で、ご自身の沖縄に対する考え方や見方が変わられた部分はありますか?――今後の沖縄の発展を考える上で、沖縄懇話会で議論すべきテーマや課題は何だと思われますか?――具体的なアイデアがありましたら、ぜひお聞かせください。――それは新しい提案ですね。新交通システムなども含め、沖縄に来ればいつも新しいモノ・コトが見られるというのは、アジア中から人が訪れる理由の一つになり得ます。沖縄の基幹産業である観光については、どのように感じておられますか?アジアを見据えた経済構想をベースに、さらなる発展を

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