沖縄懇話会30周年記念誌
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33を受け代表幹事になりました。懇話会の創立当時から残っている本土側のメンバーとしては、私が古参の代表ですね。やっぱり九州・沖縄サミットですね。実は、「九州サミット」でほぼ決まっていて、沖縄が中心になるということは全く想定されていなかったんですよ。けれども、「やはり沖縄を応援するには、サミットを沖縄中心にやろう」ということで、東京にいた懇話会の幹部、牛尾さんと椎名さん、諸井■さんが、当時の小渕総理の所に行かれまして、 「ぜひサミットを沖縄でやってほしい」と、 かなりの強談判をやった。私は現場で末席にいまして、内心、政府の決まったことに対して相当強引な陳情だなと思いながら(笑)。小渕さんという方は沖縄に対する思いがすごい人ですから、ご決断くださって本当に良かった。あれでいろいろなことが変わりましたからね。沖縄懇話会というのは、本土の経済界が沖縄を応援しようという趣旨でやってきました。辛口で言いますと、これまで沖縄からの要望は総花的で、ハコモノが多かった。自分たちで 「これをやるから応援してよ」というのが少なくて、政府の予算を引き出して「何々を作りたい」というものが多かったと思います。われわれは常に沖縄の応援団でいるわけですが、お話を聞くと、砂糖も作りたい、工場も誘致したい、ICTも金融も…と。私は当初から「観光しかない、焦点を絞るほうが良い」と申し上げています。県の経済関係の職員は立場から言うと、総花的なものをやめるわけにはいかないでしょうけど、地位のある人には指導力を発揮してほしい。ただ、最近は観光とインバウンドを中核にしようと、だいぶハッキリしてきたので、私はやっとこれからだなと思っています。沖縄は人口が増えています。日本一高い出生率による自然増もありますが、本土から入ってくる社会増が多い。なんで人が沖縄に来るかと言うと、魅力があるからですよ。そこが一番のベースです。沖縄は気候風土、伝統文化も含めて、すべて日本の他の地域にはないものを持っています。私はそれを、強調しすぎるぐらいもっとアピールして良いと思いますよ。2019(令和元)年のラウンドテーブルでも言いましたが、もっと規制を緩和して、沖縄色を前面に押し出すべきでしょう。――この30年間の沖縄懇話会の活動で、特に印象に残っていることは何ですか?――サミット誘致の陰に、そんなことがあったとは。政界とのパイプをはじめ、本土側の皆さんの人脈は大きなパワーですね。30年間、ラウンドテーブルではいろいろなテーマで話し合いがなされてきましたが、宮内さんは一貫して「沖縄は観光に特化すべき」とおっしゃっていますね。――その「これから」ですが、沖縄観光のどういったところに魅力があり、何を伸ばしていくべきだとお考えですか?「日本一の観光立県を目指す」と沖縄の人が本気で考えれば、今後100年は悠々と生活できる。

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