沖縄懇話会30周年記念誌
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軌跡沖縄大交易会2014開催平成2611月26日(水)102基調講演は「強い観光!優しい沖縄」と題し、琉球大学観光産業科学部観光科学科の下地芳郎教授が、沖縄観光の現状と課題、これからについて語った。第二部は「観光立県・沖縄が目指す『1000万人』とは」をテーマにパネルディスカッションを開催。パネリストに下地教授、俳優の中尾彬氏、 JTB 沖縄の宮島潤一社長を迎えた。下地教授からは「ビーチリゾートとしての魅力に加え、空港、MICE施設、人材など、都市機能を強化したビジネスリゾートを目指すべきだ」との提言。宮島氏は「旅行雑誌『るるぶ』のコンセプトが、〈見る・食べる・遊ぶ〉から〈体験する・交流する・学ぶ〉に変わった。外国人旅行者向けの PR を工夫すべき。温かい心が沖縄の人の魅力だが、例えばクルーズ船の歓迎見送りなどは十分ではない」と課題も指摘。中尾彬氏は「沖縄の人は宣伝が下手。人との触れ合いを含めて、もっと魅力を発信していくべき。エイサーや綱引きなどにも観光客が参加できるように、足元にあるものを見直して」と発言。会場からはエンターテインメントの重要性と多様化するニーズへの対応、奥行きの深さを県民自身が再発見すべきなどの意見が出た。また沖縄でも注目されている統合型リゾートに関する意見も出たが、「カジノ導入の前にまだやるべきことがある」「1万人以上入れる全天候型のコンベンションホールは必要だが、それを収益の面で支えるのはカジノではないのでは?」などの慎重論が続出した。ラウンドテーブル後は場所を移し、大交易会の前夜祭を開催。約800人が集まり、国内最大級の食品の商談会に期待が寄せられた。11月26日に開催された定時総会に続き、11月27日から2日間、「第1回沖縄大交易会」を開催。会場となった宜野湾市の沖縄コンベンションセンターと宜野湾市体育館には国内の食品事業者が200社出展。世界16の国と地域から計176社の仕入れ担当者(バイヤー)が集まり、合計376社が参加。海外販路拡大に向けた商談会が開催され、約1,702件の商談が行われた。前年に開催された「沖縄大交易会プレ交易会」では、出展者が売り込みたい商品とバイヤーが求める商品とのミスマッチが起きる、英語の商品説明や価格一覧などの基礎資料が不足するなどの課題が指摘されていたため、これらを改善。事前に専用のマッチングサイトを開設したほか、金融機関や経済団体との連携など、商談後の支援体制も強化。さらに沖縄地区税関や動物検疫所沖縄支所などの公的機関もサポートコーナーを設けた。また、ANAカーゴ、沖縄ヤマト運輸、琉球海運などがブースを設置し、沖縄の物流の優位性をアピール。香港から有名ブロガーを招いて情報発信を行うなどのユニークな取り組みもあった。出展内容への評価は高く、全体的には好評を博した一方で、特に海外のバイヤーからは会場の狭さを指摘する声も。大型MICE施設の必要性が浮き彫りになった。2014.9.1〜2015.8.31ラウンドテーブル「観光立県・沖縄が目指す『1000万人』とは」第25回定時総会場所:ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー14:00〜14:50 定時総会15:00〜17:00 ラウンドテーブル          「観光立県・沖縄が目指す『1000万人』とは」18:30〜20:30 第1回沖縄大交易会前夜祭          (ロワジールホテル&スパタワー那覇)年度2014

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